2021.04.06
長引く咳について【2026年7月更新】
長引く咳とは?
咳は風邪などの感染症だけでなく、気管支喘息、咳喘息、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、肺炎、肺がんなど様々な病気でみられる症状です。
特に2週間以上咳が続く場合は、風邪以外の病気が隠れている可能性があり、呼吸器内科での診察をおすすめします。
当院では、呼吸器専門医が診察を行い、胸部レントゲン、呼吸機能検査、呼気NO測定、必要に応じて胸部CT検査などを組み合わせ、長引く咳の原因を詳しく調べます。
咳の持続期間と原因
長引く咳の原因は、感染症、気管支喘息、咳喘息、アトピー咳嗽、副鼻腔炎気管支症候群、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、逆流性食道炎、睡眠時無呼吸症候群など様々です。
咳が続く期間によって、ある程度原因を推測することができます。
発症から3週間以内の咳の多くは風邪などの感染症が原因です。多くは自然に改善しますが、症状に応じて咳止めや去痰薬などで治療を行います。細菌感染が疑われる場合には抗菌薬を使用することもあります。
一方で、3週間以上咳が続く場合は、感染症以外の病気の割合が増えてきます。
胸部レントゲンで異常が認められなくても、喘息、咳喘息、アトピー咳嗽、副鼻腔炎気管支症候群、逆流性食道炎などが原因となっていることは少なくありません。また、胸部CT検査で初めて異常が見つかることもあります。
このような症状は早めにご相談ください
高熱、息苦しさ、血痰を伴う場合や、咳が長引いて改善しない場合は、早めに呼吸器内科へご相談ください。
引用文献:日本呼吸器学会:咳嗽・喀痰の診療ガイドライン2019. メディカルレビュー社, 2019.
咳の検査
当院では症状や経過に応じて、必要な検査を組み合わせながら長引く咳の原因を調べます。
胸部レントゲン検査
肺炎、肺がん、肺結核、間質性肺炎などの有無を確認します。また、COPD(肺気腫)に特徴的な所見が認められることもあります。
呼吸機能検査
喘息やCOPD、間質性肺炎などが疑われる場合に行います。肺活量や気流制限を評価し、呼吸器疾患の診断や重症度の判定に役立ちます。
呼気NO(FeNO)測定
気道のアレルギー性炎症を調べる検査です。息を約6秒吐くだけで測定でき、身体への負担はほとんどありません。喘息の診断や治療効果の判定に有用です。
喀痰検査
肺炎や気管支炎の原因菌、結核などの感染症を調べます。また、必要に応じて肺がん細胞の有無を確認することもあります。
血液検査
CRPや白血球数などを測定し、感染症かどうかの判断に役立てます。当院では院内迅速検査が可能で、約5分で結果をご説明できます。
アレルギー検査
血液検査により、ダニ、ハウスダスト、花粉、カビ、ペットなどのアレルゲンに対する反応を調べ、アレルギー性疾患の診断に役立てます。
胸部CT検査
当院では院内に胸部CTを完備しています。
胸部レントゲンでは分かりにくい小さな肺炎や肺がん、気管支拡張症、肺気腫、気管支の病気などを詳しく評価できます。
必要と判断した場合には、受診当日に胸部CT検査まで行うことが可能です。検査結果は呼吸器専門医が丁寧にご説明いたします。
呼吸器専門医による咳診療
改善しない咳や2週間以上続く咳は、呼吸器内科への受診をおすすめします。
長引く咳は、一つの病気だけではなく、複数の原因が重なっていることも少なくありません。
当院では、詳細な問診に加え、胸部レントゲン、呼吸機能検査、呼気NO測定、血液検査、必要に応じて胸部CT検査などを組み合わせ、一人ひとりの原因を丁寧に調べます。
患者さんそれぞれの病態に合わせた治療をご提案し、咳の改善だけでなく再発予防まで考えた診療を心掛けています。



